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手帳型iPhoneケースができるまで

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2020.01.10
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手帳型iPhoneケースができるまで



執筆者:商品開発 JOSH


ご挨拶のタイミングが少し遅くなってしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。
昨年は皆様に弊社の事や商品の事を色々と知っていただく場を作ろうとこのブログを開始致しました。
本年も社員一同、皆様にご満足いただける商品・サービスの提供をしていき、このブログでもお伝えしたいと思いますのでよろしくお願い致します。
さて、2020年オリンピックイヤーの1回目は、手帳型iPhoneケースの作り方を簡単にご紹介をさせていただきます。


~生地の選択~

ケースの製造をするにあたり、まずは生地の選択です。
社内には合成皮革やファブリックの生地サンプルのほか、普段あまり使わないような特殊な生地のサンプルなど様々な生地を綴じた生地帳があります。
この生地帳からデザイナーが使用したい生地を選んでいますが、その際いくつか気をつけないとならない点があります。

例えば、生地の厚みや裏地の確認です。生地が圧過ぎるとケース全体の印象がぼてっとしてしまいますし、薄過ぎても頼りない印象になってしまうことがあるのでとても重要な工程です。
そして選んだ生地の在庫があるかを確認し、問題が無ければ次の工程に進みます。

図1

~材料(生地)の裁断~

選んだ生地を形状に合わせて裁断するのですが、一度に大量のケースを生産するのに手作業では裁断が出来ません。
そのため、まずは形状に合わせて裁断用の金型を作りそれを使って裁断していきます。
そして実はあまり知られていないかもしれませんが、手帳型ケースの生地の下には大抵、変形防止の芯材が入っています。この芯材も生地同様に裁断していきます。

図2

~ケース内側の製造~

生地の裁断が終わったら、次はケース内側の縫製作業に入ります。
ケースのデザインや仕様に寄りますが、内側にはカードポケットやミラーが付いていることが多いため、これらの縫製や変形防止の芯材の貼り付けなどの複雑な作業になります。

~手帳ケース外側の貼り付け(縫製など)~

内側の縫製作業が完成したら、次は外側(表面)の組立となります。
これもまたデザインに寄りますが、一般的な手帳型ケースの場合、裁断した外側の生地を内側部分の四つ角に合わせ、重ねて一つに縫製します。

~コバ塗り~

この言葉自体を知らない方も多いかと思いますが、簡単に説明しますと「仕上げ」になります。
生地と生地を縫製した場合、その端は裁断面が見えてしまい見栄えが良くないだけでなく、そこからほつれてしまいます。 そのため通常は生地の断面に色付きの「コバ」という塗料のようなものを塗ります。
また、この「コバ」は生地の裁断面だけではなくカメラ周辺部にもフラッシュ撮影時の反射防止として塗られています。
この部分は生地の色に合わせてカラフルな「コバ」を塗ることも可能ですが、その場合フラッシュに反応して反射してしまうことが多いので、生地の色や種類に関わらず大抵黒色を塗っています。


~端末機種ケースの貼り付け~

これまでの縫製や仕上げの工程が全て完成して初めて対応する機種のケースを貼り付けますが、このケースにも色々と種類があるのをご存知でしょうか。
素材としてはポリカーボネートのケースを使用しているのがほとんどですが、側面の音量ボタンや電源ボタン部分が開いているもの、側面部分を保護するためにTPU素材も併用しているものもあります。
そしてそのケース自体の表面にマット加工を施したり生地に合わせて色を付けているものなどケース1つを取っても色々な種類があります。


~出荷前の最終工程~

いくつもの工程を経て完成した手帳型ケースですが、工場から出荷する前に最後の難関として「検品作業」があります。

1・完成した商品に傷などがないか、印刷の色味は綺麗に出ているかなどをしっかりチェック
2・外観のチェック後は、縫製の確認やポケット・ミラーの確認など製品によって様々な確認事項のチェック
3・ここでOKが出たものだけがはじめてパッケージングされ、ダンボール箱に梱包し出荷となります。

1つのケースができるまで実はこれだけの工程があります。
これから新しいケースを買おうとお考えの方はぜひどうやってケースが作られているのか想像してみてください。

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