前回、いつも皆さんが目にしているiPhoneケースがどのようにして作られているのかをご紹介しましたが、今回は完成したケースを出荷前にどういった手順で検品しているかご紹介したいと思います。
まずは実際にどういったもの使って検品をしているのかをご紹介します。 検品作業を始めるためには以下の検品ツールが必要です。
1.量産前に最終確認をした製品サンプル(開発担当者と工場担当者が確認してOKを出したサンプル。)
2.量産品を確認するための仕様書(ケースの種類によって、注意点や検品基準などが異なります。)
3.40Wの電気スタンド(常に同じ明るさで検品するために必要です。)
4.スケール(ノギス)
5.手袋
6.Apple社純正のLightningケーブル(きちんと充電端子が挿さるかの確認に必要です。)
7.iPhone本体(実際にケースをはめて確認します。)
電気スタンドの下で、ケースと最終サンプルを手に持ち、顔から30cm程度離れて見比べて外観をチェックします。
その際、どんなことを重点的にチェックしているでしょうか。
①色の差(一目で見た時に、色の差がないかをチェックします)
②印刷(柄が正しく印刷されているか、印刷効果がきちんと出ているか、印刷時に異物が混入していないかなど)
③構造
④サイズ(スケールを利用して測ります)
⑤傷の有無
⑥汚れの有無
⑦手でケース全体に触れてみる(手で触って見て色が落ちないか、バリなどがないか)
①iPhoneを実際にケースに入れる
(電源ボタンや音量ボタンなどの各種ボタンがきちんと押せるかどうかチェックします。)
②実際にiPhoneで撮影してみる
(ケースを付けて撮影してみて映り込みがないかなどをしっかりチェックします。)
③Apple社の純正ケーブルを挿してみる
③ストラップホールにストラップを通してみる
ケースの使用感チェックが終わったら、最後に量産品確認の仕様書に記載された注意点を慎重にチェックします。
1つの製品が完成して出荷するまでこれらの内容を全部パスして初めて出荷されます。
これだけ色々なプロセスをパスしなければ出荷できないのには理由があります。
それは、皆様が手にとって実際に使用した際に嫌な体験をさせてしまうわけにはいかないからです。
数あるケースの中から弊社のケースを選んでいただいた皆様に満足してもらうために、これからも日々厳しい検品と商品管理を行なっていきたいと思います。