• ホーム
  • ニュースリリース&ブログ

射出成形って知っていますか?

ブログ
2021.10.01
  • facebook
  • LINE

射出成形って知っていますか?



執筆者:商品開発 JOSH



皆さん、こんにちは!
弊社は自社ブランドの商品開発以外にも、お客様のブランドで製品受託製造するOEM(オーイーエム)事業も行なっています。

自社ブランドの商品でもOEMの商品でも、今はプラスチック素材のシェル型ケースが主流で欠かせないものとなっているので、今回はこのシェル型ケースの射出成形についてご紹介したいと思います。

■射出成形とは

そもそも射出成形とは?初めて聞いたという方がほとんどかと思います。
射出成形は、ケースを作るための金型内に熱で溶けて液状になったプラスチック素材を高圧・高速で金型内に射出することで、複雑な形状のプラスチック部品を作ることです。
この射出成形は、精密かつ同一形状の部品を一度に多く、短時間で生産できる合理的な工法です。また、金型を交換することで様々な部品を作り出すことができます。

■成形されるまでの工程

成形の工程とサイクルは以下の工程を連続して行っています。

①型締め→②ノズル接→③射出充填と保圧→④可塑化、計量→⑤冷却→⑥ノズル離→⑦型開き→⑧突き出し→⑨成形品取り出し→⑩突き出し戻し→⑪型締め

それぞれの工程作業の説明です。

工程① 可動側の金型と固定側の金型があり、それらを閉める作業のことです。

工程② 締め付けられた金型内に樹脂を充填するには、機械側のノズルと金型のノズルを注入部から樹脂が漏れないように加圧します。

試験画像2

工程③ 加熱された筒内で樹脂を締め付けた金型キャビディ内に射出速度を調整しながら充填します。充填後、樹脂に射出圧力を調整しながら加え、冷却し保圧します。

工程④ 次に射出する樹脂を熱で溶かして可塑化・計量します。

工程⑤ 射出された樹脂を金型内で時間をかけて冷却し固化させます。

工程⑦ 冷却された金型を取り出し、型を開きます。

工程⑧ ⑨ 型を開いた後、可動側の金型内の成形品を突出し金型から製品を取り出します。

試験画像2




射出成形の注意事項とポイント

射出成形において安定して成形品を作るために、金型は重要な要素になります。
使用する樹脂や製品の特徴から、安定して成形品が作れる金型の条件はすごく重要となります。

1・金型の寸法が正確にできている。
2・成形自体が複雑でなければ生産効率が高い。
3・ 成形品の外観が良く、成形後の加工がない。
4・ 耐久性がある。


これらに該当している金型が一般的に良い金型と言われています。
そのため、金型を設計するうえでこういったことに注意して設計を行なっています。


試験画像2


成形条件


成形をする条件には、金型の温度、射出する速度、射出する圧力、樹脂の温度、金型のゲートなどのキャビディまでの通路からエアー抜きに至るまで、様々な条件や要素の組み合わせがあります。

・成形機 → 成形条件
・金型 → 管理
・材料 → 製品



試験画像2

成形不良


成形を行っていくうえで、ショートショット・バリ・引け・ボイド・ウエルドラインなどと言われる不良が発生することがあります。 そういった場合の対策としては、素材の樹脂の不良や成形機の状態、成形の条件、金型の不良など様々な原因が考えられるので、それらを確認して対応する必要がありますが、製品形状まで検討が必要な場合もあります。

コロナの影響で、製品をつくるにあたり原材料や人件費の高騰など様々な厳しい状況が続いていますが、弊社ではこれまで通りにお客様第一、品質第一で皆さんが満足していただける製品・サービスを提供していきたいと思いますので応援よろしくお願いします。

楽天ペイ